横浜のクラフトビールメーカー「南横浜ビール研究所」の醸造日記

横浜のマイクロブルワリー+ビアパブ「南横浜ビール研究所」の設立経緯から醸造に奮闘する日々を綴ります

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第4回「ホップのブレンドに関する考察・発展編」

前回、ホップをブレンドする意味について基本的なところを考えてみました。今回は、もう一歩深めてみたいと思います。ホップがビールにもたらすフレーバーの源は、数種類の精油成分であると書きました。海外サイトで分析値を調べた時に「OIL」の欄に並んでい…

閑話休題「前職のこと」

今回はちょっと、醸造長の身の上話など。南横浜ビール研究所で醸造をする前はというと、まったく違うことをしていました。酵母と酵素の違いすらよくわかっていませんでした(笑)では何を生業としていたかというと、やはりものづくりでした。リヤカーを作っ…

第3回「ホップのブレンドに関する考察」

さて3回目です。えー、早くも、得た知識を整理して記録に残す「自分用忘備録」みたいになってきました。まあいいか(笑)ホップをブレンドして使う、というのはどのブルワリーでもとくに疑問なく行われています。もちろん当社もです。それなりの工夫も重ねて…

第2回「一番搾り製法を本気で考える」

昨夜、この記事を書くために、あらためてキリンの一番搾りを買ってきました。缶にも書いてある「澄んだ上品な味わい」を意識しながら飲んでみると、たしかにその通りであるのがわかります。綺麗。じつを申しますと、以前はこの「一番搾り製法」に懐疑的でし…

第1回「原始的な設備で戦えるのか?」

醸造ノート、輝かしき(?)第1回です。さて、当社の醸造設備はきわめて原始的です。日本のブルワリーで1、2を争うと思います。自動化されているところは一か所たりともありません。温度調整はサーモメーターとにらめっこで、慣性での温度上昇を予測して(つ…