横浜のクラフトビールメーカー「南横浜ビール研究所」の醸造日記

横浜のマイクロブルワリー+ビアパブ「南横浜ビール研究所」の設立経緯から醸造に奮闘する日々を綴ります

第14回「マルチイースト発酵」

今思いついた造語なのでググっても無駄です←酵母について色々考えているうちに、ある考えに到達しまして、実際のビール造りで試してみました。実験台?お客さんですよ?いつもですけど←ビール用酵母には様々な種類があって、それぞれに特色があります。で、…

第13回「HAZY IPAをまじめに考える」

お久しぶりであります。さて、何回か前にニューイングランドをつくる、というのを書いたわけなのですが、その後醸造回数を重ね、さらに他所さんのヘイジーもそれなりに飲んできて、ちょっとここらでもう一回書かなければ、とブログ管理画面を開いた次第であ…

第12回「ビアラボはSMaSHをやらない」

ここ最近よく見るようになったSMaSH 。Single Malt Single Hopの略ですね。1種類の麦芽と1種類のホップだけを使って仕込んだビールのことです。深掘り命のビアラボ的には、いかにもやりそうなジャンルかなとも思えますが、じつはやる気ありません。なぜか?…

第11回「新しいスタイルを世に問う:ビターレスIPA」

お久しぶりであります。(こればっか)この冬は、例年より忙しく過ごしておりました。ジャパンブルワーズカップがありましたし、あとそうだ、JAPAN GREATBEER AWARDS2019にもIPAを出品しまして、銀賞をもらってきたんですよ。金賞は該当なし、同じ銀賞に伊勢…

第10回「イベントでムキになる理由」

お久しぶりであります。ビール屋の秋ってのはなかなかいそがしいのです、イベント重なったりとか(春も夏も言ってた気がする)さて、われら南横浜ビール研究所は、じつは、イベントでビールがよく売れるブルワリーだったりします。売れる、ではないな、売る…

第9回「原理主義をぶっとばせ」

ほんとすいません。サボってたわけじゃないんですよ?夏はほら、ビールの仕込み忙しいしほら、イベントもイロイロありますし。ああ、なんか言い訳からスタートするのが流れになってますな(笑)さて、今回もちょっと吠えてしまいそうな気がしております。タ…

第8回「ニューイングランドIPA醸造」

夏のイベントでリリースするため、ニューイングランドIPAを仕込みました。念のため「ニューイングランドIPA」とはどんなビールなのか軽く触れておきます。濁った外観になめらかな口当たりと甘みを備え、ジューシーでフルーティ、そしてトロピカルなフレーバ…

第7回「伝統と革新」

またもや間隔あいてしまいました(笑)。いやね、季節的にビール需要上がりますし、イベントなんかも続きましたし(←言い訳ということで。今回は、なんといいますか、当社の基本的スタンスについて語っちゃいたいと思います。ビール醸造はものづくりです。よ…

第6回「酵母とホップの濃密な関係」

ちょっと間隔が開いてしまいました。ビールが売れて忙しいと更新は滞るのです。あしからず(笑)さて今回は、酵母とホップの関係について。ビールにフレーバーを与える両者。ホップはα酸β酸で苦味を、精油成分で香りをつける。酵母は、発酵の各フェーズで高…

第5回「一番搾りペールエール」

一番搾り製法の考え方を取り入れて仕込んだペールエールが完成しました。※一番搾り的考え方についての記事はこちらhttp://beerlabo.hatenablog.jp/entry/2018/02/08/133131結果から申しますと、非常に良好です。うまい。レシピ自体は前回と同一、仕込み方法…

第4回「ホップのブレンドに関する考察・発展編」

前回、ホップをブレンドする意味について基本的なところを考えてみました。今回は、もう一歩深めてみたいと思います。ホップがビールにもたらすフレーバーの源は、数種類の精油成分であると書きました。海外サイトで分析値を調べた時に「OIL」の欄に並んでい…

閑話休題「前職のこと」

今回はちょっと、醸造長の身の上話など。南横浜ビール研究所で醸造をする前はというと、まったく違うことをしていました。酵母と酵素の違いすらよくわかっていませんでした(笑)では何を生業としていたかというと、やはりものづくりでした。リヤカーを作っ…

第3回「ホップのブレンドに関する考察」

さて3回目です。えー、早くも、得た知識を整理して記録に残す「自分用忘備録」みたいになってきました。まあいいか(笑)ホップをブレンドして使う、というのはどのブルワリーでもとくに疑問なく行われています。もちろん当社もです。それなりの工夫も重ねて…

第2回「一番搾り製法を本気で考える」

昨夜、この記事を書くために、あらためてキリンの一番搾りを買ってきました。缶にも書いてある「澄んだ上品な味わい」を意識しながら飲んでみると、たしかにその通りであるのがわかります。綺麗。じつを申しますと、以前はこの「一番搾り製法」に懐疑的でし…

第1回「原始的な設備で戦えるのか?」

醸造ノート、輝かしき(?)第1回です。さて、当社の醸造設備はきわめて原始的です。日本のブルワリーで1、2を争うと思います。自動化されているところは一か所たりともありません。温度調整はサーモメーターとにらめっこで、慣性での温度上昇を予測して(つ…

醸造ノート、はじめます

南横浜ビール研究所醸造責任者としてブルワー人生をスタートしてまもなく2年。まったくの素人からスタートして、ほぼ独学でここまできました。 遠回りもしましたし、いまだわかっていないことだらけですが、とにかく「自分の頭で考えてやってきた」という自…